20代前半のころ、ながらく付き合っていた彼氏はパチが好きでブランドもので全身を着飾るような人でした。
イベントの時にはティファニーのネックレスやGUCCIの時計などをプレゼントしてくれていました。
当時の私は手作りが一番の価値があると偏った考え方をしていたので、せっかくのプレゼントもそこまで喜ぶことが出来ずにいました。
今思い返すと、なんて失礼な彼女でしょう。我ごとながら恥ずかしいです。
そんな私の態度にも怒ることなく、穏やかに接してくれていました。
そんなある日、彼の家に遊びに行くと、『はい』と言って、小さいテーブルを差し出してくれました。
それはちょっといびつで不器用ながらもペンキで塗られていました。『え?これって、もしかして作ってくれたの?』と聞くと、すこし照れ臭そうに『うん』と答える彼氏。
私は彼の気持ちや手間暇かけてくれたことが嬉しくて、感動して、その場で号泣したのを覚えています。
あの時は若かったなぁ。今はブランドものが嬉しいです。