PSYCHO-PASS
□あいさつ
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場所を変えた。
これからは、この中にも入れるような職に手を出そう
出そうと思えばなんとでもなる。
『それで、どうした』
「私…執行官の人を撃っちゃったの…」
ああ、被害者の人を助けようとしたやつか。
『…朱ちゃんは、理由なくそんなことをする子じゃないと、俺は認識している。考えなしにそんなことをするとはお思えない。』
「…被害者の犯罪指数が300を超えたの…でも…」
止めようとしていたっけな。
『被害者を助けたかったのか?』
「うん、…」
『なら、それで良かったじゃないか。』
「え?」
『結果、仲間を撃ってしまったとはいえ、その被害者は助かったんだろ?もしかしたら、一時的に色相が濁っただけで、回復するかもしれない。そういう希望を見捨てずに、行なった行動だと俺は推測する。そして、そのために行なった行動なら、俺はハッキリと言おう。
常守朱は間違ってなんかいないってね』
ヘラヘラといつもの俺の標準的表情で言う
「前から思ってたけど、 不知火くんって、自信家だよね」
『悔いのない人生をおくるには、自信が必要だからな。』
「でも考え方が普通じゃないよね」
『痛いところをつかないでくれよ。それは、今に始まったことじゃないだろ?』
「そうだね」
当たり前のようなこの会話
『自分のやったことには自信をもちなさい。例え、周りが批判してもな。』
朱ちゃんの頭を撫でる
『さっきから、チョロチョロとこっちを見ている輩がいるな。…俺のことで何か噂されそー。』
「考えすぎだよ」
『人間、疑うことが大事だからさぁ、…ま、いいや。それじゃ、仕事頑張れよ。あと、狡噛さんにこの手紙渡しておいて』
「え?狡噛さんのこと、知ってるの?」
『友人が彼を知っていて、手紙を渡すよう頼まれたんだ。』
我ながらバカだと思う
これから起こりそうなことを
そして狡噛という人間が最も反応するであろうことを
こんな方法で渡すなど…
『朱ちゃん、俺しばらく連絡とれなくなるけど、連絡とれるようになったら、メールする。』
「仕事?」
『ああ。でも、ネットでならすぐ対応できるから、何かほしい情報があったら言ってね』
「分かった。ありがとう。」
流石は我妹!理解がはやい。
本当の兄妹になれたら良いのに。
『それじゃぁねー。ハハハ』