家庭教師ヒットマン
□そして大空
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次の日
今日が大空
ザンザスと沢田の戦い否、
仁義なき戦い(笑)である。
それはいい
それはいいんだ
「ちょっと、このネイルの色やだ。色混ぜていい?」
『ふざけんなよ。文句あんなら、どっかいけ。どうせ闇の力もないんだしな。』
「私、今日の戦いが終わったら表の世界でモデルやるのよ。」
『そりゃ良かったね。……。』
「裏でしか生きてこなかったのに、表にでるなんて、おかしな話よ。」
『表の人間が裏の人間になるのは普通によくある話しだがな。…』
「アンタはどっちだったのよ。」
『私は生まれも育ちも裏社会。…興味本位と、暇つぶしで表に関わったら、……このざまだ。彼らが気になって仕方ない』
「……。裏から手を引いたら?」
『悪いが、どんなに表にいようとも、人を殺す生き方しか私は知らないんだ。』
「悲しいものね。」
『楽なものなんだよ。答えは一択しかない。表にいようが、答えは一択。だから悩まない。……彼等のこと以外はね…』
「彼等と一緒にいたいだけじゃないの。」
『違いないね、…冷酷だと言われもした私が、彼等の言葉で殺すのをやめてしまったくらいに、甘い人間になってしまったね。』
「私をあの場で殺せば、きっと彼等は悲しむわ。あなたが、人を殺めてしまったことに。」
『……そうだね。』
「一択だなんて言ってたけど、結局は二択じゃない。」
『君はズバズバ言ってくるね。…爪見せて』
エリアの手をとり、ネイルを塗りなおす
「私はそういう女よ」
『…もし、普通に普通の日常をおくり、何の前触れもなく君と出会ったら、惚れていたんだろうね』
「そんなの、貴方でも私でもないわ。別の人間よ。私達は裏にいたからこそ会えたわけだし、そういう世界で、そういう社会で育ったからこういう性格なのよ。」
『違いない。……これでどうだい』
「…綺麗ね。流石よ。」
『それはどうもありがとう。お嬢さん。』
ネイルに満足したのか、笑みを浮かべていた
これも今日までか