学園アリス

□祭
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アリス祭当日

外からは賑やかな音

だが、
祭寺は病院

もう記憶がなくなるのだ

記憶が失くなる直前こそ恐ろしいが、まだ何と言う変化はない

だから廊下をウロウロしている

今日はレオのライブだったのになあ

祭寺はレオの 曲の ファンなのだ。
レオ自身はどうでもいい
そんなことを独り考えていると、
あるネームプレートが目に止まった

日向棗

ドアを開き中に入ると

『初等部のスミレちゃんとみかんちゃん?』

「「!!!」」

「あぁぁあの、これはその、えーとな、な、棗が心配で」

みかんちゃんが慌てる

『ああ、いいよ。誰かにいう気もないし。』

棗と目が合った

「お前、なんでここにいるんだよ」

『調子はさほど悪くないんだけどね、まぁ色々あって入院中なんだ』

「え?!大丈夫なん?!」

『…さぁ。それにしても、よくここまでこれたね』

やはり、笑顔の表情のまま

「協力してもらってなんとか!」

『そっかあ。棗は羨ましいなあ。』

「またそれかよ」

『…早く体調よくなるといいね。』

なんて話していると、頭痛がきた

『!…それじゃ、そろそろ、戻る』

「 不知火先輩、顔色悪くなってる!ホンマに大丈夫なん?! 」

『ああ、大丈…!2人とも隠れて。誰かこっちに来て、る…』

「でも!」

「佐倉さん!早く!」

スミレちゃん達が隠れる

「おい、本当に大丈夫なのかよ」

『ごめん…少し…寝かせて…』

祭寺はイスに座り壁に寄りかかる

「おい…?」
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