パラレル√ライフ

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「柑美華。少し話があるんだが、いいかい?」

美華「あ、えっと・・・あなたは?」

赤司「僕か?僕は赤司征十郎だ」

美華「赤司くん、ね。それで話っていうのは?」

赤司「キミは今日転校してきたばかりでまだ無所属だと聞いてな」

美華「は、はぁ」

赤司「直球に言おう。ボードゲーム部に入れ」

美華「(め、命令形!?)」

赤司「知っての通り、この学校は人数の割に部が多く廃部にこそならないが人手が足りない」

美華「人手って・・・ボードゲーム部も人、少ないの?」

赤司「・・・・あぁ、」

美華「そっか、」

赤司「だから、入ってくれ」

美華「あ、あの、実は私・・・その、部活は――」

赤司「真太郎の所には遊びに行くんだろ」ボソッ

美華「え、」

赤司「桃井のとこにも、テツヤのとこにも喋りに行くって、」

美華「(もしかして、赤司くんって)」

赤司「・・・・・・」ムッ

美華「赤司くん、私もボードゲーム部にたまに遊びに行ってもいいかな?入るのはあれだけど」

赤司「なっ、」

美華「どうかな?」

赤司「・・・仕方がないな、今はそれで手を打とう」

美華「(ホッ、よかった)」

赤司「だが、これでやっとボードゲームが出来る」

美華「え、」

赤司「今、部員は僕以外いない。つなわち一人二役でしかボードゲームをしたことがないんだ」

美華「(な、なんか茶道部や文芸部以上に可哀想な自体になってるぅうう!?)」

赤司「美華、どうかしたか?」

美華「将棋も囲碁もチェスもオセロも頑張ってルール覚えてくるから!うん、一緒にしよう!!!」

赤司「あ、あぁ・・・」

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これ以上に可哀想な部は多分ほかにはないと思う

続く


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