憧れのキセキ

□2
1ページ/1ページ


美華「なにそれ!?本当に意味わかんないし!!」

黒子「ですが、本当です」

美華「……なんでわかるの?」

黒子「数年前の今日、僕は自称大学生という美華さんに会いました。なんでもタイムマシンの液体がなんやら言っていました」

美華「…嘘、本当に?」

黒子「はい。相変わらず電波だなーということを覚えています」

美華「 ズーン 」

黒子「美華さん、元に戻るまで行く当てがありませんよね?」

美華「え、……う、うん…ないけど」

黒子「なら、皆さんに会いに行きますか?」

美華「へ?」

黒子「みんな成長してますから、解るかは別ですけど」

美華「あの…それって」

黒子「はい、キセキに会いましょうってことです」

美華「・・・・紫原くん、成長ってヤバくない?」

黒子「! …まだ、その呼び方ですか」

美華「え?」

黒子「いえ、なんでもありません…いきましょう?」

美華「う、うん」







―――――
――――――――
―――――――――――

美華「うわーすげーでけぇー」

黒子「そうですか?」

美華「ねぇねぇ黒子くん此処は?」

黒子「大学院です」

美華「へー…私、こんなハイレベルな大学に入れたんだー」

黒子「クスッ…相変わらず可愛らしい反応ですね」

美華「あ、ご、ごめんなさい」

黒子「さて、じゃあまずは―――あぁ、やっぱ屋上かな」

美華「……もしかして」

黒子「はい、」ニコッ





ガチャ――――
美華「ガングロー!!」

青峰「んあ?………貧乳!?」

黒子「流石です青峰くん。彼女よりさきに胸に食いつくなんて」

青峰「てめぇーマジで退化してんじゃねーか!くそ!!」

美華「(あれ、なんで、私、残念がられてる?)」

青峰「せっかくあそこまで育てたのに…くそ」

美華「!?」
 どうしよう。色々冷や汗が止まらない。



黒子「青峰くん、よく見て下さい。彼女、中学生です」

青峰「え、……たしかにチンチクリンだ。なんで?」

美華「チンチクリン言うな!!」

黒子「…解りませんか?」

青峰「あぁー。もしかして…あの日、か」

黒子「はい……早いものですね」

青峰「だな、」



美華「……」
 不本意ながらガングロも随分大人っぽくてカッコイイな…これが成長、か。







ガシガシ――
美華「!?」

青峰「てめぇーはまだ餓鬼だ、色々考えなくていいかんな。」

美華「な!」
 人の髪の毛ぐちゃぐちゃにしやがって…



青峰「……頑張れよ、」ボソッ


美華「なんか、ガングロに慰められてると思うとむかつく」

青峰「おい」

美華「けど…少しは嬉しい、」

青峰「……チッ、素直になれ。バーカ」

――――――――――――――――――――――

(美華さん、青峰くんでも成長してたでしょ?)
(おい、テツ!それ、どーゆー意味だ)
(ガングロは色気が凄く成長してた!)

(よし、分かった。てめぇーらまとめて表でろや)

続く

 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ