全力疾走委員会

□七
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美華「たのもー!」


綾部「せんぱーい、なんか変人がきてますー」

立花「埋めてこい。」

浦風「・・・・;」


美華「久しぶりね、立花くん」

立花「そうだな、出来たらもう二度と会いたくなかったのだが。っでどうした?」

美華「私がくる用事なんて一つよ、運動会について!」

立花「貴様、知らないのならば教えてやろう。ここは作法委員会だ、運動会関連ならば用具や予算だろう」

美華「間違ってなんかないわ、作法委員会に用事があってきたの」

ムッ――
立花「・・・」

美華「そんな嫌そうな顔しなくてもいいじゃない!」

立花「・・・はぁ、要件はなんだ?」

美華「学園長先生が、運動会に近隣のお城のお殿様とかお偉い方々を招待するんですって・・・そこで、恥じないものにするために私は今色々やっているんだけど、それは運営的なもの。お偉いさん達が来るなら接待的なものでも恥じない運動会にするべきだと考えたわけです」

立花「ほぉ、それで作法を学びに?」

美華「いや私みたいなガサツ女、作法とかするだけ無駄だから。っつー訳でもう全部丸投げしようかと」

立花「・・・すまない、話が読めんのだが」

美華「接待シクヨロ」

ぐっ――
立花「・・・おまえな。」


美華「あ、もちろんくノ一の人には声かけてるわ。お茶出し的なの頼もうと思ってさ・・・っでもやっぱりちゃんとした人たちのほうが良いなーと思って」

立花「・・・・・・」

美華「ねぇ、お願い出来ない?」

立花「思ったよりきちんとプランを考えているんだな」

美華「大雑把なところしか考えてない事に対する嫌味か。」

立花「いや、素直に関心しているんだ。――いいだろう、引き受けてやる」

美華「本当!」

立花「その代わり、この運動が終わったら次は作法委員会に―――」




ガラッ――
七松「美華ー!いるかー?」

美華「あ、委員長どうしたの?」

七松「さっき保健委員会に行って来て救護班を頼んできた、」

美華「あ、本当に!?」

七松「あぁ、伊作がいくらでも協力するって言ってたぞ」

美華「伊作くん、か。今後あったら全力で崇拝しよう・・・あ、ごめん立花くんなんの話だっけ?」

立花「いや、なんでもない忘れてくれ」


美華「腑に落ちんが・・・ま、いっか。じゃー宜しくね!」

立花「あぁ、安心しておけ」

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続く


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