全力疾走委員会

□五
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美華「さーてと、今日は用具委員会に行って、競技につかう道具を用意してもらわないとな」


シュンッ・・・
皆本「あ、あの、先輩にばっかり頼ってごめんなさい」

美華「・・・」
がしっ――――



皆本「え?」

美華「金吾ぉおおおお!!お前可愛いなぁぁあ!!」

皆本「せ、先輩ぃいいい!?」

美華「おっしゃ充電完了!ありがとね金吾、んじゃ用具委員会に行ってくる」

皆本「は、はいっ!頑張ってください」


――――――
――――――――――――





美華「こんちわー用具委員会!!」

福富「食満せんぱーい!お客さんでーす!」

美華「(ここは真面目に活動してんだ)」

食満「んぁ?・・・あ!この間のジャージ女」

美華「黙れ。ジャージ女言うな。」

食満「何?なんかよう?」

美華「あ、そうだった。あのね、運動の種目が決まったの!だから、用具よろしく」

食満「早いなお前」

美華「日にちがねぇーんだよ。」

食満「っにしても早いだろ。・・・ま、早い方が俺は助かるけどな」

美華「あ、リレーに使うハチマキはこっちでなんとかするから大丈夫、噂では体育倉庫に保管してあるらしい。・・・っつー訳で残りは全部よろしく!」

食満「丸投げだな」

美華「まだまだ仕事残ってるんで、用具にばっかりかまってられないの!」

食満「お疲れ、・・・わかったよ。なんとかする。」

美華「あぁー話が分かる委員長でよかった、マジ好き!んじゃシクヨロ」

食満「・・・ったく簡単に好きとか言ってんじゃねーよ」

美華「だって好きはもんは好きなんだもん、しょーがないじゃん」

食満「誤解受けたら面倒だろーが」

美華「ジャージ女とアヒルさんの熱愛って?あはは、それだけはないっしょ――第一、そんなの誰が興味持つの」

食満「まぁ、それはそーだけどよ」

美華「・・・食満くんカッコイイしモテるもんね、もし変な誤解受けてたら素直にごめん。馬鹿がほざいてたとでも言っといてよ。じゃー私行くね」

食満「・・・おう、またな」

美華「よーし、次は予算委員会だー!」





食満「(はぁ・・・鈍感にも程があるんだろ、あいつ)」

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続く


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