全力疾走委員会
□九
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バッ―――
美華「プログラム完成、用具の準備完了、・・・よし終わった!一応だけど一通り終わったぁあああああ!!!」
時友「本当に準備終わらせちゃった・・・先輩凄い、」
皆本「お疲れ様です!」
平「これで、一段落つけますn」
美華「あ”」
皆本「え、どうしたんですか?」
美華「しまった、すっかり忘れてた。ハチマキ」
皆本「え、ハチマキってあの、最後の委員会対抗の時バトン替わりに使うって言ってたあの、」
美華「―――やばい、どうしよう」
平「用具で準備できないんですか?」
美華「いや、日向先生から体育倉庫にあるって聞いたから頼まなかったの。」
次屋「・・・今から探しに行きましょうか?」
美華「うんっ!だってないと困るし――」
平「いや、学園一汚い腐海と有名な体育倉庫からハチマキ探すなんて無謀です。」
美華「そんな・・・」
ガラッ――――――
七松「よぉ!遅くなった」
美華「っ・・・」
七松「え、ど、どうしたんだ、そんな泣きそうな顔をして」
美華「私のせいで、せっかくの運動会を台無しにしちゃった」
次屋「先輩大丈夫、それにそんなにハチマキにこだわらなくても」
美華「委員会対抗のリレーだから、・・・代々運動会で使われているハチマキ、使いたかったのに」
時友「先輩・・・」
七松「なんだ、そんな事か。」
バッ―――
美華「っ!そ、そんな事とか言わないで!!私は・・・、私は!!!」
七松「それなら問題ない、だって今此処にあるからなハチマキ」
平「七松先輩、それ一体どこから――」
七松「へ?どこって倉庫からハチマキ取ってきたんだ。六年間体育委員に所属しているんだ、何処に何があるかなんてすぐ分かる、それに―――」
美華「・・・」
七松「ハチマキ使いたいって言ったのは私だ。責任はもつ・・・それに、美華に迷惑かけちゃダメだからな!」
美華「っ、馬鹿委員長ぉおお!!!迷惑と思ってるなら最初から手伝わないわよ!」
七松「・・・あー、それもそうだな」
ニコッ―――
美華「うぅっ・・・」
七松「泣くのは、全部終わってからだぞ!よし・・・明日頑張るぞ!!」
美華「・・・うんっ!」
時友「あの、七松先輩」
七松「ん?どうした?」
時友「このハチマキ、こんなのありましたっけ?」
七松「あぁ、ボロくなりすぎて処分されたのがあってな。数が足りなかったから新しいの入れといたんだ」
時友「へー」
七松「や、やはり変か?」
時友「い、いえ!そんな事ないですよ」
美華「よしっ、じゃあ私、風呂入って寝るわ、おやすみ!」
七松「おう、おやすみ!」
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(ついに波長が合いました。)
続く
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