ココロ‖オドレ
□8話
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野崎「・・・ムッ」
美華「野崎くんどーしたの?顔凄い怖いよ」
野崎「なぁ美華・・・ネタが尽きた。どうしよう」
美華「季節ネタは?」
野崎「一通り終わった。というか春なんてそんなにネタないしな」
美華「んー・・・じゃあさ、ネタを探しに行こうよ」
野崎「探すってどこにだ?」
美華「明日、土曜日じゃん。学校休みだよ?ショッピングモールに買い物に行こう」
野崎「買い物?」
美華「うんっ、皆で行こうよ楽しいじゃん」
野崎「それで恋愛漫画のネタになるのか?」
美華「じゃあさ、出来るだけ人沢山誘って阿弥陀とかでペア作って一日一緒に過ごして貰うのはどう?一日限りのドキドキデートに見えないことも無いよー・・・って今のは冗談ね、でもさ実際ショッピングモールとかだったらカップルも沢山いるだろうし、買い物の様子みるのは凄くいいと思―――あれ?野崎くん?」
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野崎「明日、美華と買い物に行くことなった。」
佐倉「へ、へぇそうなんだ・・・」
御子柴「・・・ま、まぁいいんじゃねーの」
野崎「一つ提案なんだが、佐倉も御子柴も来ないか?」
佐倉「え、いいの!?」
野崎「あぁ、できるだけ人は多いほうが良いって言ってたからな」
佐倉「そ、そっか(美華ちゃんありがとー!これってダブルデートみたいだし、・・・きゃー!どうしよう)」
野崎「んで、御子柴悪いんだけど、鹿島も誘ってくれ。佐倉は瀬尾な。」
御子柴「は?いいけど、・・・なんで?」
野崎「まぁ人は多いほうが楽しいからな」
佐倉「じゃあ結月聞いてみるね」
野崎「あぁ。最悪飯奢るし若松も連れてくるからって言っといてくれ」
佐倉「わ、分かった」
野崎「あと詳しい事は今日の夜にメールするから、」
御子柴「お、おう」
佐倉「(皆でショッピングかー、それもいいなー)」
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その夜。
ピロンッ―――
美華「あ、野崎くんからだ。」
『明日、大型ショッピングモールに行く。9時に2階カフェテリアスタート。』
美華「カフェスタート・・・?何、この用件のみのメール。いや野崎くんらしいけどさ!」
てか、まさか今日の私の言った冗談を間に受けた訳じゃないよね・・・。
いや、でも野崎くんなら・・・漫画のネタのためならやりかねないぞ彼は!!
―――――うん、これは聞いておかねば!
プルル――・・・
美華『もしもし、野崎くん?』
『あぁ、美華か。どうした?』
美華『いや、さっきのメールなんだけど』
『あぁ、明日ショッピングモールについたらその場所に行ってくれ』
美華『まさかじゃないけどさ、今日私が言った冗談を間に受けた訳じゃないよね?ちょっと凄く気になって――』
『あれ、冗談だったのか!?』
美華『マジかいっ!!』
『まぁいいじゃないか、とりあえず一日デートっぽい事してきてくれ・・・感想宜しく。』
美華『そ、それはいいけどさ、その、め、メンバーは誰がいるの?てか私誰とペアなの?』
『とりあえず、女子は佐倉と瀬尾と鹿島と美華。男子は俺と御子柴と若松と先輩と真由』
美華『せ、先輩って堀先輩っ!?来るの?嘘、本当!?』
『あぁ、遊びに行きませんかって誘ったら、部活休みだし来るって』
美華『あぁぁあ!』
『な、だ、ダメ・・だったか?』
美華『逆だよ!やばい、あ、明日の洋服どうしよ・・・先輩、どういうのが好みかな!?』
『美華、』
美華『ん?何、野崎くん』
『もっと今の現状を詳しく教えてくれ。デート前の現状を』
美華『とりあえず電話切って、明日の洋服とアクセサリー、髪型と化粧と準備して・・・お風呂に入って一番お気に入りの下着にして、自分の中で最高のコンディションにするかな!』
『なるほどな。』
美華『てか、人数さ奇数だけどいいの?数あわなくない?』
『フッ、・・・ひと組だけは三角関係という設定でだな――』
美華『ふーん、って事は野崎くんもそのデートのメンバーに加わるんだね。てっきり皆の様子見てまわるからあえて奇数かなとか考えちゃったよ』
『・・・ハッ!』
美華『野崎くんって頭いいの?馬鹿なの?』
『明日5時終了で、一回のファーストフード集合な。全員感想言わせる。』
美華『それ、ちゃんと皆に伝えようか』
『分かった、あとでメールしとく』
美華『あとさ、その・・・ペア、どうなってんの?』
『あぁなんか適当に送ったから分かんない』
美華『野崎くん!!!』
『・・・ダメ、だったか?』
美華『だ、だって、そんな・・・』
『じゃあ明日のデートプランとか考えといてな。おやすみ』
美華『え、私考えるの!?』
―――ツーツー・・・
美華『もう寝よう。・・・俺、知らね。』
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続く
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