恋の音色

□弱虫男の子
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「休み時間」


まぁ結局のところ席替えをしたところで何も変わらないということに変わりはなかったな・・・

まぁ、そう・・・だよね、



蓮「美華、構え馬鹿」

美華「もーせっかく席替えしたんだから新しいお隣さんと仲良くしなよー」

蓮「はぁ、お前がいいんだよ」

美華「あーまたそうやって!もー勘違いしちゃううよー?いい加減そういう天然のタラシやめなよ」

蓮「・・・」ムスッ



相変わらず仲良さそうだな、
僕にも少しでいいから勇気があれば、変われるかな?


・・・なんてね、
これで何回目だろ、こんなIfを考えるのは



さてと、これ以上見ているのもちょっと心が苦しいし・・・図書室にでもいって本でも読みに行こうかな。

恋雪「(そういえば先生が、新しい図書が来てたって言ってたっけな・・・新刊、来てるといいな)」



そう言い、教室を出た時だった――

「お、雪ちゃんじゃん!元気?あ、俺と付き合う?」

 茶髪にピアス、シャツはズボンからはみ出し腰パンをしている、チャラいという言葉が似合う男が声をかけてきた。


恋雪「・・・」
スタスタ−――

「あれれー今日もツレないね〜」

恋雪「い、いい加減しつこい、です。森山くん」

森山「ってかさ、雪ちゃんまた髪の毛伸びたねー、本当にそこらの女の子より可愛い」

恋雪「ぼ、僕は、その、・・・そ、そういう系統とは縁がないので、話しかけないでください」

森山「あれー?俺、今ホモ扱いされた?」

恋雪「・・・」

森山「お前、その、あれ?違うの・・・?みたいな顔やめろ」

恋雪「と、とりあえず僕、先を急いでいるので」

森山「ちょ、雪ちゃん待てってー俺と一緒にラブラブしよーよー」


「ねぇ見て、森山くんったらまたからかってるよ」

「懲りないよね〜」

「本当にそっち系だったりして、」

「え、ヤダうける〜」

森山「おいそこ!聞こえてるからな!!」

「きゃー森山くん怖い〜」

「あ、彼女逃げちゃうよ?」

森山「え、あ!ちょ、雪ちゃん待てってー」


恋雪「っ///」
スタスタ―――

に、逃げるが勝ちだ!
だ、誰が好き好んでそういう人といないといけないんだ。
ぼ、僕にだって好きな人くらい・・・好きな人くらい、



そういいチラッと教室を覗いた・・・、

美華「あはは、佐竹くん何その変な絵」

蓮「羊」

美華「でんでん虫かと思った〜」

蓮「っ〜〜!」



恋雪「・・・」
好きになるくらいは・・・自由、だし。
関係ないさ
いつかきっと僕だって―――



あなたの隣りで笑える日が来ると信じて。





 キーンコンカーンコーン――

恋雪「あ、」
休み時間終わった。


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続く

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