アイス×KAITO作品

□アイスとドーナツはなかなか合うと思う
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ぬこに気を取られた、村田率いるジャスティス軍。
KAITOはその時間を使い、アイスを用意した巨大風呂敷につめた。
大事そうに肩に担ぎ、悠々と来た道を戻ってゆく。

「カイト! 余裕ぶってないで、さっさと来なさい!」
「わかってるよ、めーちゃん!」

ロボの入り口からMEIKO声がする。
KAITOは風呂敷の口を握り直し、走って戻った。
ハッと村田が気づく頃には、ロボが大型車に変形し終わった直後だった。

「しまった!」
「じゃあな〜、村田のおっさん、ぬこ達の世話、宜しく〜」

ゴウ、と排ガスを噴く車。
KAITO達うろたんだーを乗せた車体は、あっと言う間に地平線の彼方へと消え去った。
村田の口の端がわなわなと震える。

「くそっ、うろたんだーめ!」

そして、悔しそうに叫んだ。

「ドーナツを返せぇぇええ!」


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「カイ兄、お疲れ様!」
「ぬこってあんなに効果あるんだね!」

車内でレンとリンが騒ぐ。
KAITOはアイスをクーラーボックスに移し替えながら、にこやかに返した。

「彼等のぬこに対する気持ちは凄いからね、絶対にぬこを回収すると思ったんだ。まぁ、ぬいぐるみにしておいたのは賭だったけど」
「まさか誰も気づかないなんて…」

ハンドルを握りながら、MEIKOはため息をつく。
流石の彼らも、本物のぬこを大砲で飛ばすほど非情ではないのだ。

「ほんとバカよねー」
「ミク、村田のおっさんのドーナツは?」
「あるよ、後ろに。あんなに沢山、どう処理するの?」

KAITOの問いに、ミクはネギで後ろのトランクを差しながら答えた。
奪ったドーナツは、ジャスティスの隊員全員分がある。
確かに五人で食べでも、そう簡単に減りはしないだろう。

「ううん、そうだなぁ…」

KAITOは一人唸ってみせた。
 
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