1059☆

□ふわモコ
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「やっぱり可愛いのぉー」



秀吉は仔猫を膝に乗せ、優しく背中を撫でてあげる



するとその仔猫も安心するのか、ミャーミャーと秀吉の指先を舐める。



そんな仕草が可愛くて、秀吉はギュッと抱き締めた



「…秀吉様…」



目の前のデレデレな主君に、三成は眉間に皺を寄せた



勿論秀吉に腹をたてているわけなど毛頭ない。



この怒りの矛先は…他でもないこの仔猫なのだ。



しかし三成も一人の武士。
嫉妬心に身を任せ、我が愛しの主君に飛び付く訳にもいかず…ただこうして小さく意思表示をする事しか敵わないのだ



「どした?三成ぃ…機嫌悪いんか??」



「いいえ。…全く問題ありません」



「そか…?」



ギロリと三成の視線は仔猫に注がれ、秀吉の膝の上でビクリと身体を震わせる小さな白猫…



そんな事など微塵も気付かず、秀吉は仔猫をヒョイと抱き上げた。



「はぁ…癒されるなぁ…」



スリスリと頬擦りをして満足気に顔が綻ぶ秀吉…



しかし三成も我慢の限界が近く、ピクピクと眉が反応する



「秀吉様…いい加減執務に移られては…」



「よし。…今日はおみゃあは儂ん処で寝ような!!」



―ブチ



その瞬間秀吉の抱いていた仔猫は床に降ろされ、秀吉の柔らかな唇には三成の唇が重なっていた



「…三…成…」



「…」



二人の唇はゆっくりと離れ、三成は俯いたまま微動だにしない


秀吉はプルプルと小刻みに震え、口をパクパクと動かしていた


そして自分を落ち着ける為か、秀吉はスゥーと一度深呼吸すると、全く動かない三成の頬を軽くパチリと叩いた



「…っ秀吉様…何を」



「そりゃコッチの台詞じゃ、たぁけ…!…ったく…」



「申し訳ありません…でした…」


秀吉は微かに桃色に染まる頬をプゥと膨らまし、三成の鼻をクイッと摘まむ。



「ひれろりらら…らんろろるろりれるら(秀吉様…何のおつもりですか)??」



「遅い…」



「へ??」



秀吉は三成の鼻から手を離すとゆっくり口を開いた」



「気付くんが遅い!!!…せっかく仔猫まで拾うて来たんに…」



「え…秀吉様…それって、まさか私に妬きもちを妬かせるために…?」



コクリと小さく頷く秀吉を、三成はそのまま力強く抱き締めた…



「三成…///」



「お互い中々素直になれませんね…」



「…そだな…」



「そういえば秀吉様はふわふわのモコモコがお気に入りなのですか??」



「んあ?…いきなりなんじゃ??」



「いえ…信長……様の首回りにしろ、この仔猫にしろふわふわのモコモコですから」



「そうじゃなぁ…確かに暖かそうじゃし…気持ちいいしのぉ…」



「そうですか…ではこの三成がふわふわのモコモコを着用すれば…秀吉様は…」



「…あのなぁ…///」



「試してみる価値はありますね」


そんな流れで戦国無双3の三っちゃんはふわふわのモコモコだったらなぁって。
なんかあの三っちゃんの服見て直感で思い付いたネタ。
お馬鹿でスンマセン。





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