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□いつか、きっと…
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「月が…綺麗だ」
月明りのみが照らす真夜中、立花は1人杯片手に空を眺めていた…
そこにゆっくりと、1つの影が近付いて来た
「眠れぬのか…?」
突然の忠勝の登場に、立花は身体を跳ね上げた。
「忠勝…殿!」
「すまぬ、驚かしたな」
クスリと微笑み隣りに腰掛ける忠勝を立花は只、呆然と見つめている…
「我にも1杯良いか?」
空いた杯を差し出す忠勝
「あ…立花が注ごう!」
そう言って、酒を注ごうとした瞬間、立花の手から徳利が滑り落ちた。
「あっ…!!」
辺りにアルコールの匂いが漂う。
「すまない…!スグに手拭いを…」
その場を立ち上がろうとする立花の手を忠勝は勢いよく引いた
!!!
「忠勝殿…?」