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□真田色片想い
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「父上!何故幸村様と会ってはならぬのですか?」



卓を勢いよく叩きつける稲…



「稲…奴は、」



忠勝はその先を言おうとしない…



「私は幸村様を御慕い申しております故…!」



それでもダンマリを決め込む忠勝…



「父上!!!」



涙ぐんで話す娘に、忠勝は心中穏やかではなかった…



確かに傍から見たら真田は好青年であろう…いや、実際はとても良い方の人間なのだ…義を一途に信じ、愛の為生きる。



だが、性癖が問題なのだ…!



奴…真田幸村は…



「あっ!!忠勝殿ぉ!!」



噂をすれば、語尾にハートマークでも付いてそうな声色で、真田は忠勝に歩み寄る。
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