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□大好きな気持ち
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「長政様…コレは一体何です…?」



お市は長政の上着をガッシリ掴んで、睨み付ける。



「市…?」



その上着には、口紅の跡がベットリとついていた。



「あぁ、これか?これは先程、城下で体調の悪そうにしていた娘を医者まで、おぶって行った時についたのだろう」



ニコリと微笑む長政に、お市は安心したのか、長政に微笑み返す。



「そうだよね♪長政様が浮気なんて有り得ないよね♪市とこんなに愛し合ってるんだもん♪」



長政は、フッと目をそらす。



?!



「長政様…客人でございます…」



「あ、あぁ…通せ」



そう言われ、家臣の者は、その者を中へ通す。
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