1059☆
□大好きな気持ち
1ページ/6ページ
「長政様…コレは一体何です…?」
お市は長政の上着をガッシリ掴んで、睨み付ける。
「市…?」
その上着には、口紅の跡がベットリとついていた。
「あぁ、これか?これは先程、城下で体調の悪そうにしていた娘を医者まで、おぶって行った時についたのだろう」
ニコリと微笑む長政に、お市は安心したのか、長政に微笑み返す。
「そうだよね♪長政様が浮気なんて有り得ないよね♪市とこんなに愛し合ってるんだもん♪」
長政は、フッと目をそらす。
?!
「長政様…客人でございます…」
「あ、あぁ…通せ」
そう言われ、家臣の者は、その者を中へ通す。