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□子供と書いて伊達と読む
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「アレを買わんか、馬鹿め!」



「…」



今日1日、幸村は伊達の警護をするよう、武田から命じられたのである。


(警護ぉ?!子守の間違いでござろぉ?!)



内心幸村は、そう思っていた。



「おいっ!幸村っ!聞いているのか!?」



ハァ…と小さくため息を吐いて、真田は伊達の手を掴む。



「…何のつもりだ。」



「は?…いえ…迷子にならぬように…」



真田が、そう口にした瞬間に伊達の顔色はガラリと変わる。



「つまりは…アレか…幸村、貴様…儂の事をガキ扱いするのか…!」



戦国の世で鈍感ランキング1位2位を争う彼は、まだ伊達の怒りの意味を気付いていない…もしかすると、怒っている事にも気付いていないかもしれない。



それ位、彼は鈍感なのだ。
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