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□吸血鬼
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「そ…だったんきゃ…」
!?
え…?
孫市の顔が一瞬引きつる…まさかコイツ…
「おみゃあ…吸血鬼だったんきゃ…」
少し驚いた表情で秀吉は孫市の頬に手をやる。
「じゃから、娘っ子と仲良ぉして…血ぃ、分けて貰っとんきゃな…」
おいおいっ…そんな謎は全て解けたみたいな顔されても、全っ然分かってねぇから!!
「違っ…」
「でもなぁ、孫市…そんな事ばっかししよったら娘っ子もいずれは逃げてくて…?」
あぁ…コイツがバカだって事ぁ知ってたけど…まさか、こんな事まで信じるとは…
でも、まぁ待てよ?コレってある意味チャンスじゃね?今の秀吉はオレの事を明らかに哀れみの眼で見ている…つまり…
「うぅ…しまった…血が足りなくなってきた…」