小さなお話し
□色ずく瞬間
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なんで僕は此処にいる?
なんで僕は『僕』なの?
神様なんて大嫌いだ。
なんで僕をこの世界に作ったりした?
僕がここにいる意味なんてない。
たとえ僕がいなかったとしても、世界はさほど変わらないだろう。
僕が僕である理由なんてない。
たとえ僕が僕でなくても、他人は僕に変わりなく接する。
神様、なんて信じない。
…もしも神様がいるのだとしたら、なんて非情なのだろう?
世界をモノクロにしか見れない僕は、いったいどうしたらいい?
神様が本当にいたなら、僕は喜んでソレを悪魔と呼ぼう。
何も信じない。
信じるのは自分だけ。
だから何よりも強くあろう。
…僕の存在が、消えないように。
『色ずく瞬間』