うみねこ小説

□思うがままに
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二人の魔女がゲームについて反省会をしている最中。
再び一人の魔女がやってきました。

「も〜!!私を差し置いて反省会とはいい度胸じゃない!ツーン!!」
「・・・ラムダ、来ない方が悪いわ」
「くっくっく。まこと、ベルンカステル卿の言葉は的確に物事の真意を指すというものよ」
「う、五月蝿いわね〜!このラムダデルタ卿ですもの、どこかの魔女達みたいに四六時中暇している訳じゃないの!!」
「・・・そう。じゃあ貴女も反省会に入る?」
「勿論よ!ベルンを打ち負かす私が、ゲーム盤も見ないでどうするというの!!」
「くっくっく!!暇にはならない御人であられる」
「全くね。ラムダと居たら暇な時間はあまりないかも。飽きない限り会話願いたいものね」
「何人を暇潰しの道具みたいに言ってるのよ〜!!誰が暇潰しにいいよ〜!!」
「別に誰も言ってないわよそんな事は」
「も〜!ベルンが苛める〜!!次のゲームでケチョンケチョンにしてやるから覚えてなさ〜い!!」
「・・・楽しみにしてるわ」

さて、無駄話もここまでにして。
魔女達は反省会を本格的に始めるようです。

「ベルンカステル卿のこの一手はちと厳しかったと存じる」
「・・・そうね。私もここは強すぎたと思うわ」
「そ〜かしら?」
「あら、ラムダなら巧いかわし方でもあったの?」
「この情報を公開すればよかったのよ。こちらの弱点を少し露呈する事にはなるだろうけれど、武器としての能力は強いわ」
「なるほど。これは勉強になるな。くっくっく」
「けれどそれは読みきれば完全に弱点を曝け出す事になるんじゃないのかしら?」
「そ、それくらいしないとゲームはつまらないわ」
「そんなんだから私に負けたなんて事になるのよ」
「それは〜!ベルンとベアトが卑怯な手ばっかり使うからでしょ〜!!」
「しかしラムダデルタ卿。ただのぶつかり合いのゲームならばルールを知っている者ならば誰でもできるというものよ」
「全くね。ゲームは駆け引きが重要よ」
「そ〜れ〜で〜も。卑怯は卑怯じゃなくって?」
「まぁ、貴女がそう言うなら止めないけれどね・・・」
「何その諦めた言い方〜!!」
「この話題は千日手になりそうだから拒否するわ」
「くっくっく。ならばそなたも赤で絶対を公言すればよろしいのでは?」
「・・・絶対の魔女の前で絶対を口にするなんて恐ろしい事、できると思っているの?」
「そうであったそうであった。これは失言であったなベルンカステル郷」
「ど〜ゆ〜意味よ〜!!」

魔女達は、互いに顔を見合わせながら楽しんでいる様子です。
だから反省会というものは楽しいのでしょう。
いつの世も、反省会があり、進歩してきたのですから。
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