保管倉庫

□しるし。
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「…………何ですか、此れは」


淀の視線の先には………手の甲から肘まで真新しい包帯で巻かれた右手。

「……見ての通り、私の右手だが?」

気まずそうな顔をしながら鴨川が答えた。

「そういう事を聞いたんじゃないでしょう!!」

「怒鳴らなくてもいいだろう!と言うか離せっ!」

「…………正直に、答えなさい。どうしたのです?この右手は」

いつもとは違う声のトーン。

「……はぁ…。……昨日、淀ジョルと遭遇したんだよ」

それを聞いた淀は、眉間の皺を増やしながらも鴨川の右手を離した。

「………で、あの餓鬼の鉤爪でサックリやられたと?」

「まあ…な。異次元世界に引きずり込まれるのと比べたら、軽いだろう?」

「そういう問題じゃないでしょう!?……縫ったんですか」

「……ああ。痕は残るかもしれないが、他に問題はないと言われた。神経が切れてなくて助かった」

包帯が巻かれた右手をさする鴨川。

「……………気に食わないですね」

ポツリと呟く淀。

「は?」

「痕なんて残らなくていいですよ」

「それは私の身体の治癒力の問題じゃないか?痕が残ったら残ったで、仕方ないじゃないか」

「別に只の怪我の痕なら気にしやしませんよ!!」

「だから何故さっきからお前が怒るんだ!?」

訳が分からない鴨川。


「………嗚呼、もうっ!」

鴨川の右手に巻かれた包帯の下にあるであろう、忌ま忌ましい傷を思う度に苛立つ淀だった。




強制終了。
―――――――――

もうちょっと長くしたかったけど書けなかったという。
文才が欲しい…orz


淀が怒る理由が解らない鴨川。
淀ジョルに鴨川を傷つけられて腹が立ってる淀。
…さらに、
怪我が治っても痕が残るかもしれない→淀ジョルが付けた印が鴨川に残る→…嫉妬。(ぅおぃ)

こんな感じ。(何が)
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