保管倉庫
□炎と小鬼と節分と。
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と、哲夫は台所に目を向けてある事に気づく。
「あ、ドアの所に柊鰯飾るの忘れてた。
……あの、飾っても鬼-BEくんは大丈夫ですかね?」
柊鰯を見て、固まる鬼-BE。
「ウゥゥ…」
「うーん、お豆は大丈夫なのですがねぇ……」
「それじゃ、付けない方がいいですね」
「ブニャァ…」
BAD時の顔(?)をして、哲夫の袖を軽く握る鬼-BE。
謝っているらしい。
「気にしなくていいですよ、鬼-BEくん」
「一応、小鬼ですからなぁ。……まあ、あの餓鬼は人の皮を被った鬼ですが」
鬼繋がりで淀ジョルを思い出したらしいダース淀。
嫌ーな表情をしている。
『―――ぉやぁ?御呼びですかぁ〜?』
「…へ?」
聞き覚えのある声に青ざめる哲夫。
一斉にコタツから出て、ベランダの方を見ると、そこには淀ジョルが。
「誰も呼んどらんわっ!!糞餓鬼ぃ!!」
「フギャーー!」
庇うかの様に哲夫の前に来る鬼-BE。