保管倉庫

□新年早々の悪夢
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――――一月二日、午後二時。

「兄さん!」
「支部長代行っ!!」

拓也がいる支部長室に、哲夫と春川研究員が駆け込んできた。

「二人共、慌てて一体どうした?」
「さっき、鬼怒川警部から連絡が!」
「淀ジョルから予告状が届いたそうです!」
「……何?」

表情が険しくなる拓也。

「予告時間は明日の午後十一時、場所はポップン美術館だそうです」
「ターゲットは美術館に寄付されたばかりの絵画だそ」
「哲夫」

哲夫の説明を遮る拓也。

「はい?」
「明日、お前はラボで待機」
「………へ?」

ぽかーんとする哲夫。

「し、しかし、支部長代行。いつもは鴨川研究員が」
「これは支部長代行命令だ」
「「えぇっ!?」」

「(…新年早々、鴨川さんと支部長代行の間に何かあったのかしら?)」
不思議がる春川研究員だった。
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