保管倉庫

□炎と小鬼と節分と。
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「今日は節分ですね」

「そうですなぁ」

「ギョヘへェー」


ここは哲夫の自宅の居間。

何故か三人(二人と一匹?)仲良くコタツに入っている。

何故二人(一人と一匹?)が哲夫の自宅にいるのかは、気にしてはいけない。

コタツの上にはお豆が山盛りになった升が。


「普通は炒った大豆を撒くんですよね」

「一般的なのはそれですな」

「母の実家では、落花生を投げてたんですよー。
何処に落ちても殻を剥けば食べられるんで便利でした」

「こういった行事は、地域によって様々ですからねぇ。
とある家では、父親が10円玉で家族の背中を擦って、厄を10円玉に詰め込んだら家の外に投げるんだそうです」


何処かで聞いた事があるような話である。


「……まったく、鬼が関係ないですね」

「ですなぁ」

「ヒャー」
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