保管倉庫

□新年早々の悪夢
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――――元旦、午前七時。

「明けましておめでとうございます。兄さん」
「ああ、明けましておめでとう。今年も宜しくな」
「はい。あ、お雑煮作ったんで食べましょうか」
「…元旦からご苦労様だな」

―――朝食中。

「そういや、お前はもう初夢は見たのか?」

お雑煮を食べながら聞く、拓也。
動きが止まる哲夫。

「え、…えーっと………あ、兄さんは見たんですか?」
「ああ、何故か富士山登ってる夢を見た」
「富士山が出てくるなんて、縁起がいいじゃないですか」

何か話をずらそうと必死な哲夫。

「実際はそんな体力ないがな。
で、お前は?」

かわしきれず。



「えぇーっと…………

淀 ジ ョ ル に 押 し 倒 さ れ る

夢を……………」

「〜〜〜〜っ!?!?」

思わず、噴く拓也。


「「…………」」

『バキッ』
気まずい雰囲気の中、拓也の箸が折れた音だけが響いた。
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