捧げモノ

□345hitリク ソラ様へ @BL注意です
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「に、兄さん……?」
なんなのだろう、この状況



#LOVE ROLLO#



2人でクラブハウスに帰ってきた途端にロロは頬を赤く染めるはめになった。
「にっ、兄さんっ……?」
ロロは抱きしめられた事に顔を赤くし、ルルーシュの腕の中から解放されようと体を動かす。
「は〜な〜し〜て〜……!!」
「ロロ、俺にこうされるのは嫌か?」
「……うっ」
ルルーシュがそう言うと、ロロは少し照れながら、暴れるのをやめた。
ルルーシュは満足そうに、少し遠ざかっていたロロの体をまた自分の体に近づけた。
「……兄さん、僕が嫌なんて言えないと分かってて言ったでしょ…」
ロロは少しふくれてみせた。
「はは……ごめんな?」
「…………本当に悪いと思ってるの?…兄さん」
「まぁ、そう怒るなって。せっかくの可愛い顔が台無しだぞ…?」

「っ……………///!?」


「まぁ、怒った顔も、照れてる顔も可愛いが。
ロロには笑顔が一番似合うからな」
「…///?!
兄さん!!やめてよ、僕をからかうのは…!!」
ロロは腕をルルーシュにむけ思い切り伸ばし、ルルーシュから逃げようとする。
「からかってなんかいないさ」
「じゃっ……なん、でっ……!!」
暴れるロロの手をルルーシュは思いきり引いた。
「……わっ」
「それは……」




『……ロロが好きだからだよ』




ルルーシュがロロの耳元で、低く凛とした声で囁く。
「いゃっ……///」
耳や首に息がかかり、顔を真っ赤にして肩を竦めるロロ。
ルルーシュは クスッ と笑って「…可愛いな」と呟いた。
「兄さん……」
ロロはまた暴れるのを止め、ルルーシュを見上げる。
「なんだい?ロロ」
「………本当に??」
「…?」
「に、兄さんは………僕の事、好き……なの…///?」
「クス………あぁ。当たり前だろ?」
「……///」
ロロはルルーシュの胸に顔を埋めた。
「ロロ………?」

「ぼっ、僕もっ………」




「………僕も兄さんが好き、だよ……」




「……ありがとう、ロロ」
ロロは小さく、か細い震えた声でルルーシュに思いを伝えた。
「(ぁぁぁあああ……!!!恥ずかしい///)」
ロロは恥ずかしさの余り、瞳にうっすらと涙をうかべた。
「ロロ…顔見せてくれないか?」
「……」
ロロはルルーシュの胸に顔を埋めたまま、首をふる。
「どうして?」

「恥ずかしいよ………」
「ロロ……お願いだから、顔をあげてくれないか?」
「……ゃだょ……はずかしぃ」
「兄さん泣いちゃうぞ?」



「え゛っ?!」



ロロは驚いて顔を上げ、ルルーシュの顔を確認する。
「兄さん……騙したね…?」
「誰も泣いているなんて言ってないだろ?」
ルルーシュは満面の笑みで答えた。
「ロロ……好きだ」
「兄さん………」
ルルーシュはそのままロロの顎を手でクイッと持ち上げ、顔をちかづけた。
「……んっ?!」
ロロは目を見開いて、現状を必死に頭の中で整理しようとしていた。

「(兄さんの唇が………え……??)」

「……ふぁっ……」
ほんの数秒の出来事だったが、ロロにはまだ理解できずにいた。
「もしかして………ファーストキスだったか?」
ルルーシュが優しく問いかけると、ロロはやっとキスをしたと言う事が理解できた。
「な、なっ……///!!」
ロロは顔を真っ赤にして、口元を両手で押さえた。
「恥ずかしかったか?」
ルルーシュはロロを腕から解放し、少し意地悪く聞く。
「恥ずかしいに決まってるよ!
初めてだし、いきなりだし……兄さんと、だし……」
「ロロ……嬉しかったか?」
今度は優しく問いかけるルルーシュにロロはうつむいて
「うん………だって、僕も兄さんの事好きだから」
とはっきり答えた。
「そうか、良かった。
じゃあ、今度はロロからしてくれないか??」
「えっ………、そんな、僕……」
「…………ロロ」
「に、兄さん。そんな顔したって僕にはムリだよ………///」
ロロはバツが悪そうに言う。
「ロロ……」
「〜〜〜〜!!」
それでも尚ルルーシュはロロからのキスをねだる。
「じゃ、じゃあ……、目を閉じて………?」
「あぁ……」
「す、少ししゃがんで……?」
「こうか…?」
「うん………」
「………」
「(あぁ、なんて綺麗な顔をしているんだろう……)」
ロロは少しずつ、少しずつ自分の唇をルルーシュの唇へと近付けて行く。
「(…………すごいドキドキしてる)」
唇がかさなりぁ―――――――
『ルルーシューー!!!!』


「……はぅっ!?」
「スザクっ…?!」
ロロは思い切り後ろに飛び退いた。
「あれ?……ロロもいたんだ。こんな所でなにしてるの??随分前に教室を出たと思うんだけど……」
スザクは駆けよってきて、いつもの調子で問う。
「あれ、ロロ顔が真っ赤だけど?」
「え?あ、いや……じゃ、兄さん、僕先に入ってるね!」
「あ、おい!ロロ!!」
ロロは駆け足でクラブハウスの中に入っていった。
「どうしたの?ルルーシュ、すごい残念そうな顔してるけど…」



「……ス〜ザ〜ク〜!!!」



その日初めてアッシュフォード学園にルルーシュの怒鳴り声が響いたそうです。


☆☆☆☆☆
(キスしちゃった……!!
僕からキスしちゃったよぉ〜///!!!)
byロロ

(ちっ。スザクの奴!!
お陰でロロからのキスもお預けに……!!後1cm!1cm;;!!!)
byルルーシュ

(クラブハウスの前で何やってたんだろう?
ルルーシュが怒るなんて珍しいもの見ちゃった♪)
byスザク




えーっと;
最終的には、ロロはキスしたつもりでいるけど、ルルーシュはされていない気でいる……な話しにしたんですが、いかがでしょうか…?
リクエストに沿えていますでしょうか??
少しでも楽しんでいただければ幸いです^^


画力の無さと同様に文才まで無い事が明らかになってしまった;
本当にこんな駄文で申し訳ないです………。
うひぃー、お恥ずかしい///

ソラ様、リクエストありがとうございました!

9/16      緋色

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