はなし2

□室内楽
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どうして此所にいるのかなんて、もう忘れた。
今僕はどこかの屋敷に閉じ込められている。最初はこんなところ出たかったけれど今はそう思わなくなった。どうせ外に出てももう普通には暮らせないだろう。



ああ、次が待ち遠しいよ。
早く 、早く
君の血を飲みたいよ




お腹が空いて、死にそうだ。

そういったら、君は笑いながらナイフを出して傷跡だらけの腕に新しい傷を作る(それを見ただけで喉が鳴った)。
僕は傷口ににじんできた血をすする。他に人がいたら、病んだように見えるだろう。否定はしない。

不意に腕の持ち主―――リドルが腕を引いた。飲みたりなくて顔を見上げると、真っ白な顔色をしていたので何も言えなくなった。







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