はなし2

□世界を嫌うということは、
1ページ/2ページ

ねぇ 美鶴
世界を、嫌わないで。

世界を嫌うということは、自分を嫌うのと同じだから。










「美鶴は、世界が嫌い?」



静かに本を読んでいたと思ったが、亘は急にそんな事を言ってきた。

おそらく本の影響をまに受けたんだろう。哲学っぽいのを読んでいたし。



「…あぁ、嫌いだったな」

そう答えると、なんだかショックを受けたらしい顔をしていた。

…かわいい。



「でも「あのね!世界は自分のことなんだって。だから、世界が嫌いっていうのは自分が嫌いなのと同じなんだよ!」

亘は怒ったように、俺の言葉を聴かずにそう早口でいう。


興奮しているからか、あまり上手い説明とは言えないな。





次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ