はなし2

□幸福論。
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今、僕は暖炉の前のソファに、二人で並んで座っている。


ここはこの時間の僕らの定位置だ。
いつもは人気で空いていないが、夜中にもなると空いてくる。

僕とシリウスは空いた頃を見計らって一緒に座り、課題を片付けたりする。


僕が横を見ると、彼は課題が終わったらしく本を読んでいた。

真剣に本を見つめる横顔が、火に照らされて綺麗だ、と思う。


「…どうした?」

いつの間にか見つめていたらしい。視線に気付いたのか向こうから声をかけてきた。

うわあ、恥ずかしい!

「いや、もう終わったのかな、って。」

「あぁ。リーマスは?」

「君ほど頭が良いわけじゃないからね。まだかかりそうだよ」

皮肉混じりにそう言うと、シリウスは残念そうにそうか、と呟いて本に戻った。



何だかその様子が散歩に行けない犬のようだ。

僕の言葉でそんな反応してくれると思うと、なんだかかゆいような感じがして。


僕は課題なんかどうでもよくなり、シリウスと本の間に下から頭を突っ込んだ。


「リーマス!?」

あ、驚いてる驚いてる。





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