夢
□オレを見てよ･･･
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
―利央語り―
夏大が終わって、和サン達3年生は引退した
もちろん、和サンと準サンのバッテリーもなくなった
そして、準サンの瞳から光が消えた
みんなと居る時は、ちゃんと笑うけど
でもそれも作り笑いみたいだ…
和サン達が居るときは心の底から準サンは笑っていた
ねえ準サン
オレ等じゃダメなの？
オレじゃダメなの？
今バッテリーを組んでいるのは和サンじゃないんだよ…？
今バッテリーを組んでいるのはオレなんだよ…？
今準サンの球を捕っているのはオレなんだよ…？
和サンじゃないよ…
だから…
だからオレを見てよ…
みんなを見てよ…
準サンが和サンを忘れてくれなきゃ…
準サンが和サンじゃなくて、オレを見てくれなきゃ…
オレ等桐青バッテリーは終わりだよ…
ねぇ準サン…
いい加減オレを見てよ…
オレは準サンとの野球好きだよ？
みんなだって絶対好きだよ？
ねぇ、いい加減オレ等の元に帰ってきてよ…
みんな準サンに期待してるんだよ…？
みんな来年の夏大に向けて頑張ってるンだよ…？
だから…
だから早く目を覚まして…
早く自分がココ(桐青)のエースだって自覚しなおしてよ…!!
早く…
早くオレをちゃんと見て…？
お願いだから…
オレを…
オレを見てよ…
ＥＮＤ
BACK