Short Novel

□眠らないオヒメサマU
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朝…週一回、恒例になっている朝礼。


朝礼には、各部署の長と役員――――秘書が付き添うことになっている。




朝は低血圧なラクスにとって、眠いことにかわりなく憂いを帯びた瞳で話しを聞いていた。




だが社長が次に発した言葉に、ラクスは驚愕することとなった。







「あー…今日から秘書課に配属となった営業課のキラ・ヤマトだ。初めてのことばかりで、わからないこともあるだろうからフォローしてやってくれ」





社長の言葉と同時に、その整った容姿に微笑みという最強の武器を纏ったキラがでてきた。



ラクスは同時に軽い目眩を感じ、ニコニコ微笑むキラを見た。



背中には嫌な汗が流れ、ピッタリとシャツが張り付き不快でしかたない。



でもそんなことを気にしている余裕はなかった。




社長はまたラクスを驚かせることを、述べたのだ。





「クライン。しばらくヤマトを指導してやってくれ」

「…………へ?」


「どうした?」





敏腕美女秘書長で通っているラクスにとって、社長からの申し出を断ることはできず、ただ微笑んで言うしかなかった。




「お任せくださいませ」と。





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