Short Novel

□The girl who is Cinderella
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『Once upon a time,in a faraway kingdom,lived a beautiful little girl...and her widowed father.』




むかし、むかし。


遠い王国に、母を亡くした綺麗なお姫様が父親と住んでいました―――。













これは、むかし‥むかしでも、遠い国のお話でもなく、普通の街でおきたお話。





―――――でも、ここは、わたくしの素敵な素敵な王国だった。










わたくしとお父様は、『親友同士』。




父親に育てられた為、メイクやファッションはイマイチだけれど、大事なモノを逃がしたとは思わない。





―――わたくしは世界一幸せだった。





お父様が経営するダイナーは、優しい人達ばかりいて…わたくしのお気に入りだった。







“Never let the fear of striking out keep you from playing the game.”

(三振を恐れて試合から逃げるな)







ここでは、ダイエットという言葉はタブー。油はこってり、取り放題。





そして、だれもが家族だった。







他に何が必要?


素敵な友人も、最高なお父様もいらっしゃるのに。




けれど、お父様は必要だと思っていらした。






―――フィオナが。




継母と一緒に二人の双子の娘がやってきた。




―――ブリアナとカブリエラ。





ちょっと変わった、義姉たち。





けれど、お父様が幸せなら別に構わない。



わたくしたちは、幸せな一家になるはずだった。でも、現実は思い描いていたモノとは違っていた。





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