Short Novel

□the Land of the Covenant
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『あっち、いっちゃえっ――』


『き、きら…ちゃん』



『もう‥きちゃ、だめっ』






昔、昔のできごと。



おむかえのお家に、同い年の男の子と女の子がいた。おむかえ同士で、親同士は幼馴染み同士。当然、交流も多かった。



子供たちも必然的に仲良くなり、『幼馴染み』になった。



いつでも、ひっついて仲が良かった二人。






外を歩けば、手を繋ぎ。一方が泊まりに行くとお風呂もベットも一緒。

とにかく兄妹のように育っていた。





本当に、仲が良かった。






二人の両親は、このまま行けば結婚するのではないかと思うくらいに。






だが、それは6歳までだった。




小学校にあがった頃、幼馴染み以上であった強い絆はぷっつりと切れて………いや、切られてしまった。




切ったのは……キラ・ヤマト君。



切られてしまったのは、ラクス・クラインちゃん。






それから、二人は『他人』になってしまったのだった。






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