The world of despair
□The world of despair
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act.5《来襲・後編》
【AM6:50】
――――PIPIPIPIPI―…
耳に響く、五月蝿い電子音。
キラは、勢いよく跳び起きた。
「この音はっ!!―――はいっ、戦闘員、キラ・ナラ・アスハ!」
枕の横に必ず置いてある、オーブ特殊部隊戦闘員専用の携帯を咄嗟に取り、通話ボタンを押した。
[緊急呼出しです。現在…ラウニー星が、正体不明の武装集団に襲われています。戦闘員は直ちに本部へ集合。ラウニー星へ救援に向かって下さい。――――作戦内容の確認をお願いします。]
「了解。戦闘員は直ちに本部へ集合し、ラウニー星へ救援に。
戦闘員、キラ・ナラ・アスハ、了解致しました。でわ……。」
offボタンを押し、通話を切るとキラはベットから降りた、いそいで着替え始めた。
―――――――――
――――――
「―――アスランッ!!」
本部へ向かう途中、キラはアスランと合流した。
「キラっ!!聞いたか?!
東の銀河から、この北の銀河まで、一日で移動してきた!!我々、オーブの文明でも、一週間かかるというのにっ!!」
アスランは苦々しく答えると、キラも頷いた。
「どうやら僕たちは…甘くみすぎていたみたいだ。」
「あぁ、油断は出来ない。」
「……………うん。」
キラとアスランは、全速力で本部へ向かった。
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