絶対零ド

□絶対零ド
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第二十五話―儀式―







プラント帝国は近隣諸国にはないある神の信仰を第一にした国家であった。





雨を司る天候神を最高神に据えた多神教である。


プラント帝国の初代皇帝は、神の命を受け、当時の支配者であった民族に打ち勝ち民衆を解放したと伝えられていた。




その功績により皇帝の座を与えられ、初代皇帝は自分の民と共に神を崇め奉り今に至る。








代々の皇位継承者が持つとされる皇玉もその神により授けられたと謂われ、皇位継承者を護り、栄光を与えるとされている。








その神と夫婦である愛と豊饒の女神ハウメアを前での宣誓の儀式。



夫婦となる者たちは沐浴をしながら神官長からの祝福を受け、それから祭壇の前で跪づき婚姻の宣誓をする。





その夜に行われる最後の儀式、初夜をもって正式の夫婦となるのだ。












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