TIR NA NOG

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周囲に協力してもらって今まで隠し通し、遠回しに表現してきたことがまさかこんな形でバレてしまうなんて。





どう言葉にしたらいいのか、ラクスを驚かせないようにと迷っていたら、まさか、まさか、シンが入って来るなんて。



こんなこと予定にも計画にも無い。







《・・・・・》




あれから通信機はラクスの声を届けない。


つまり無言であるということだ。







「‥‥ら、ラクス」



どうしよう。


いや、どうにもならないけど、いまさら。






「・・明日。明日、だから」



明日。


僕はザフトの軍服を着て、アスランたちと一緒に議長と面会する予定になっている。




長かった。別れてから、また出逢うまで。


もうラクスが何をしても変わらない所まで来てしまっている。



けれどやっぱり快く迎え入れてほしい。




明日が、その瞬間が待ちきれなかったと思っていてほしい。





――僕と同じように。








「明日、ね。・・・おやすみ、ラクス」






最後までラクスは返事をすることはなく、キラは通信機を切った。


そしてそのままベッドに転がる。



なんだかすごく疲れた。目を閉じ深く呼吸をしてからキラはゆっくり目を開ける。



視界に真新しい軍服が飛び込んで来た。






明日から袖を通すザフトの白服。


赤服と少しだけ異なったデザイン。



3年前、ラクスに渡され時、ザフトの軍服を二度も着ることになるとはキラは思っていなかった。







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