§Secret§

□§Secret§第一章
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Episode.T<再会>



―ヴィンッ―

手術ライトが消え、1人の医者が出て来た。


「クライン先生!!あのっ…息子はっ?!」

目に涙を溜め、ハンカチを持った若い夫婦が近寄って来た。
ラクスは帽子を外し、顔に笑みを浮かべた。

「大丈夫ですよ。息子さんの手術は成功致しましたわ。順調に回復すれば、一ヶ月後にはリハビリに入れます」

ラクスの言葉に、夫婦はひたすら感謝の言葉を言った。


「―――クライン先生っ!先程のバイパス手術、すばらしかったすっ!!!」

手術服を着た、黒髪の青年が、ぺたぺたとスリッパを鳴らし、ラクスに近寄って来た。

「―――あら、アスカ君?お疲れ様ですわ…」

ラクスは結ってあった、髪を解くと長い髪ハラハラと落ちた。その姿が余程綺麗だったのか、シンは顔を紅らめた。

「どうしたんだよ?シン…顔、真っ赤だぞ?」

カガリはニタニタしながら、シンをからかう。

「ザッ…ザラ先生っ/////!からかうのは、止めてくださいっ!!」

「そうか?―――そうだっ、ラクス!!!今日飲みに行かないか?フラガ先生に誘われててν」
カガリは、手術服を脱ぎ捨て、シンに渡す。

「ちょっ!!―――ザラ先生っ;」

シンはカガリを見つめ、急いで服を籠に入れ、ラクスとカガリを追い掛けた。





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