憧憬之華
□拾伍
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《憧憬之華・拾伍》
息ができなかった。
四年ぶりの、貴方に、呼吸の仕方を忘れてしまった。
わたくしの大好きな紫の瞳を、またこうして真っ直ぐ見つめられるなんて思わなかった。
罪悪感と後悔。
この四年、胸を占めてきた想い。
でも貴方を目にしたら、愛しさが込み上げて、胸を満たして、二つの想いを飲み込んでしまった。
――わたくしは貴方を愛してる。
ずっと、ずっと。
貴方が憎んでいても、わたくしは、貴方が愛おしい。
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