□なみだ。
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先輩は自由気ままな人だ。
自分がやりたいと思った事しかしないし、自分にとても素直だ。
俺はそんな先輩と違って我慢してストレスためたり素直になれないから先輩が羨ましい(実はそんな先輩が俺は大好きだったりする)
そんな事を思いながら俺は部室に入ろうとした、が、向かいから誰かが来るように一瞬だけみえた(でも、多分来る)
「あ、先輩?」
向かいからやってきたのは先輩だった。
俯いて俺の前に立つとぎゅ、とジャージの裾を掴まれた。(あ、やばい今ドキドキした)
「長太郎、」
一言話すと先輩は黙った。
どうしたんだろう、何かあったのか?
不思議になって顔を覗き込もうとしたら先輩が急に上を向いた。
「聞いてくれる?」
「…?なにをですか?」
「学校の近くの道で花が枯れそうなのをみたんだ。」
「はい?」
「んでね、」
「あ、はい」
「跡部が踏んじゃったの!」
「え、じゃあつまり」

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