三国小説

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「3戦3敗…何か言い訳があるか?陸遜」
「…いいえ、僕の責任です」

3で新たに組まれた、陸遜を軸にした孫武デッキが連敗を重ね、陸遜は周瑜に呼び出されていた。

「SR甘寧、R孫権様、C孫桓、C凌操…このメンバーで出陣し、連敗の原因は自分だと?」
「あ、すいません。3番目の人追加します」
「……まあ、報告書を読む限り、確かに陸遜が前に出過ぎているな。自城付近から戦場中央、行動範囲は基本的にこの位置取りだと、頭のいいお前が分かっていないとは思えないが?」
「……」

周瑜の前でただ黙り込む陸遜の表情はかたい。
自分が前線で孫武を発動させる前に1コスト2人が撤退、孫権が瀕死、甘寧が粘ったが攻城要員がいなかったから自分が攻城に行き、しかし兵力差で敗北。どう考えても前に出過ぎた自分が原因だと分かる。なのに何を言えというのか。

「かつての破壊と殺戮の申し子も、随分大人しくなったものだ。どうしたのだ陸遜?前は負け試合だとしても撃破数だけは稼いでいたお前が、3試合で撃破数15とは随分平凡な数字ではないか?」

あんまり平凡と言える数字でもないが、それを指摘する人物はいない。陸遜はそれも無言で返す。
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