三国小説
□大好き!
1ページ/10ページ
「子ー義ーちゃーんっvvv」
「ぇ…………っ!?」
鍛錬場で弓を撃っていた太史慈が、聞き覚えのある声の方に目を向けてみる。
が、その光景に絶句した。
隣で同じく鍛錬していた甘寧も同じ方を見て声をなくしている。
その方向にあったのは、巨大な砂塵だった。
自城から出陣する時のものに似てなくもなかったが、それにしても大きい。その砂塵が段々と此方に近づいてくる。
「え?何?ちょっ…デカくねぇ!?Σ(゚□゚;)つーか何アレっ!??」
「……」
焦る甘寧と茫然とする太史慈。原因が分かっている太史慈はこれから起こるであろうことを思って、目を閉じた。
「う、うわああああああ!!!」
「子義ちゃーんvvv久しぶりーーっvvvv」
そして予想通り、砂塵の進路は変わることなく、鍛錬場に衝突した。