2
□ヒルまも35
1ページ/5ページ
部活のないたまの休日。
特に予定もなかったから、久しぶりにゆっくりした時間を楽しんでいた。
そんな時、突然、携帯が鳴った。その携帯にでれば、
「備品が足りねぇ。買い出しに行くぞ!!」
そんな、私の予定を省みない横暴極まりない悪魔からの呼び出しだった。
私が口を開く前に切られた携帯を眺めながら、聞こえないのは解っているのに、文句をぶつける。
確かに私は、アメフト部のマネージャーだけど、貴方の恋人でもあるはずよね?その言い方ってないんじゃない?
部活絡みじゃないと、貴方に会えないなんて…。それって恋人って言えるの?
私と貴方を繋ぐのは、唯一アメフトだけ。そして貴方にとっては、私よりアメフトの方が大事で。勿論、マネージャーよりも一緒にアメフトをやる仲間の方が大事。…私では、武蔵君や栗田君には敵わない。それで、付き合ってる意味ってあるの?
そこまで考えて、ハッと気付く。
嫌だ、
私、
アメフトに嫉妬してる。
.