ノート2
□実質2話
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家の扉がガラっと空く音がした
近藤さんか山崎か…
息を大きく吸って、玄関に掛けていく
「おひさ〜」
明るい声で、手をヒラヒラと降る人物は銀髪の男……
土方は一気に青褪めて、口をパクパクと開閉だけをする
一回震える唇を止めるために噛み、やっと言葉を出す
「なんで解った?」
すると銀時は、口を猫のようにウニュと曲げると『ンフ』と笑い
「万事屋銀ちゃんを舐めてはいけない」
と言って、山崎の首根っこを掴み、土方の方に差し出した
「や……山崎ィィィっ!?」
多分、無理矢理聞き出したんだろう
山崎はズタボロでたんこぶを幾つも作って、土方に『すいません副長』と謝っている
「ここまでする事ァねェだろが…」
呆れながらも、少し怒りを覚える土方に銀時は眉を潜めて口を開く
「好きな男が
いきなり女になって、いきなり姿消したら誰だって必死になるだろ?」
土方にとってその言葉は嬉しさ半分恥ずかしさ半分だったが、でも流石にやり過ぎでは?と汗を流す
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