ノート2

□吐き気がするほどロマンチックだぜ!!
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雪が降った…

寒いというよりも、冷たい風が頬に突き刺さり、身体の少しの隙間から入ってきて身体が冷たくなる

「寒い……」

あまりの寒さに苛立ちを覚えながら、眉間に皺がよる

土方はいつもよりも冷える身体を怨めしく思った


「寒いねぇ…」

銀時は同調しながら白い息を吐く

自分よりも頭の半分位背の低い土方の手を掴み、土方のコートのポケットに突っ込む

ポケットの中は、外に比べると温もりを感じた


土方はもう片方の手で煙草を取り出して、火を付けて
冷たい空気と共に煙を吸い込んだ

身体の中から冷えた気がして、身震いをする

男の時はそんなに感じなかったが、女になると寒さに弱くなった

もう一生このままなのか…?と思いながら煙を吐くと
煙か吐息か…解らない白くなっていた

ポケットから手を出して携帯灰皿にシケモクを終い込み、また手をポケットの中に入れて銀時の手を握る


銀時は肩を寄せて、顔を近付けさせた

今は夜…寒いわ時間は遅いわで誰もいない

一応辺りを見回して、銀時を見る

銀時は『ん〜』と言って顔を更に顔を近付けさせて、唇を重ねた


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