Story

□隣の彼
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私には好きな人がいます
その人は格好良くて、背が高くて、スポーツも出来る

いわゆる『モテるタイプ』の人です…





中学2年――

「ギャッ!」
春休みが明け私も漸く2年生になったときのクラス替えで…

何と好きな人と同じクラスになった

「良かったじゃーん」
友達の旭がクラス表を見て私を小突く
「うひゃー」
嬉しさのあまり妙な声をあげてしまった

そして教室に行くと黒板に席順が書いてあった

私は目を疑った

何とあの人が隣の席だった――


ドキドキしながら席に着くと
「あっおはよ 宜しくな」
私の好きな人、岡崎くんが話しかけてくれた

んぎゃーー!
心臓がバクバクと音をたてるなか、敢えて冷静を装い

「おはよ」

と返した

心臓ヤバい!
どうしよう…!
と…隣とか!
でも…先生有難う!

「恵美ー良かったじゃーん」

同じクラスになった旭が話しかけてきた
「ヤバいヤバい…」
「まぁ頑張りなって」
「うん」

キーンコーンカーンコーン

「あっやべっ」
皆慌てて席に着き出した
そして先生が入ってきて授業を始める
すると岡崎くんが小声で話しかけてきた

「なぁ桐谷、好きな人居んの?」
「えー…居るよ?」
「え…誰?」
「んー?岡崎くんだよー笑」
本当のことだけど冗談のつもりで言った
暫し岡崎くんが黙る
え…本気にした?
私 まだ嫌われたくないよー!

「あの…さ、後で屋上来てくんね?」


ふ…フラれるー!!!
ど…ど、どうしよう…フラれるよー!
いやーーー!





「俺も桐谷の事好きです、付き合って下さい!」

…え?

「うそ…」
「いや、本当に…」
照れはじめる岡崎くん
え、マジで?

「何かの間違いでは…」
「いや、本気で…」
ますます顔を赤らめる岡崎くん
え、マジで?

「よ…宜しくお願いします…!」




あー学校生活ますます楽しくなりそう!

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