貰い物・捧げ物ゆめ

□恋路
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「なー」

「んー?」

「早よあのブスと別れろやー」

「何ちゅー事言うねんお前」


自習の時間、後ろの席に座って真面目に勉強してる白石の方向いてしつこいくらいに言うたった

白石はうちを見て軽く頭を叩く



「だってお前、彼女作ったとかどんだけの人数の人間の夢奪った思うてんのや」

「奪ってへんって。つーか勝手に俺を混じえた夢を作るなや」

「ミキちゃんやろー。ゆーちゃんやろー。春野さん田口さんアキちゃんに千歳くん」

「最後オカシイん気のせいやんな?」

「千歳くんに聞いたろか?」

「やめときます」

「何で?」

「千歳はそーゆー奴やって信じたくないから」


ごめんな千歳くん
うちが冗談で言った事、白石本気にしてるわ。ごめんなー勝手にホモキャラにしてしもて。

白石は目線をを教科書に移して、ノートに小難しい計算式書いて解き始めよった



「…てか白石てめー何気にうちの夢ぶち壊したしー。はよ別れろやー」


白石はペンを止めて頬杖をついてニヤニヤしながらうちを見た


「俺があいつと別れても絶対お前と付き合わへんで?」

「知ってるし、てか別れへんやろ」

「当たり前やん」


(白石はうちの事嫌ってるもんなー)
(殺したいくらい嫌ってるしな)


「まーうちは白石好きやけどー」

「はいはいありがとー」


白石に背中向けて、さっき先生に配られたプリントに手をつけた


(0412)

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