長編
□画面を挟んだ糸
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第4話
「いいえ。これは夢。」
ボクの現実のなかなのに、
君の夢のなか。
「君の世界で、君は今眠っているのかい?」
「そうよ。
だから、最近は眠るのがとても楽しみ。」
“不二君に逢えるから”
柄にもなく、揺さ振られたような気がしたんだ。
違う世界の子だから?
きっと違う。
君の想いが、真っすぐだったから。
「ボク、君ともっと・・・。」
そう呟いた時、君はいなくなっていて。
君が目覚めたなら、電話をかけよう。
待ってるよ、って伝えよう。
08.04.03 30拍手達成