BASARA夢

□政宗、屈辱の撤退
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倒れた浅井長政。武田上杉と戦っていた場からの爆発。

その後聞こえた法螺貝の音に、伊達軍が撤退している姿が見えた。



「撤退…?何があったの!?」

「あ、紫苑姐さん…」



状況を把握すべく、目に付いた兵、左馬助に問い質した。



「実は、浅井の後方に織田の鉄砲隊が出てきて、全滅を防ぐ為に撤退を…」



兵達もやるせないのか、悔しく顔を歪める者もいる。だがその事実に紫苑は表情を変えた。



「ならば今は早く引きましょう。手当ては安全な場所で、馬を早く!」



紫苑の一声に伊達軍は慌てて動き出し、政宗と小十郎が来ると直ぐに馬に乗り、奥州に向かった。










一言も話さず馬を走らせる政宗。その様子に小十郎が小さく問い掛けた時。



「待たれよ独眼竜!伊達政宗殿!」



その声に振り替えると、真田幸村が追って来た。



「奥州は遠ござる!我等と共に、甲斐へ参られよ!」



幸村の提案に、小十郎は政宗の横に付いた。



「政宗様、ここは武田の申し受けを受けましょう。傷付いた者も多くございます!」



政宗の了承を聞こうとするが、彼は返事を返さない。


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