BASARA夢
□戦の始まり
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ドドドドドドドド
何やら地響きが聞こえ、佐助は高い木の上から探ると、籠を引いた馬と、政宗の乗る馬がこちらに迫って来ていた。
「あれは、独眼竜の旦那に…あっちは今川か」
ちらっと地上の紫苑を見ると、護衛である忍が紫苑に何か言伝をし、隠れる姿が目に入った。
「なんか面白そうな展開になってきたな、ちょっとお手並み拝見させてもらおうかな〜?」
佐助はそのまま木の上から、どうなるか見物に入った。
「待ちやがれ今川義元ーッ!!」
「おじゃーっ!!は、早う!もっと早う走るのじゃっ!!」
籠の中から顔を出して馬を走らせる兵に指示する今川を、六爪を構えながら馬を走らせる政宗が追っていた。
「逃げ回っていねーで…俺と勝負しろぉッ!!」
苛立った政宗は走りながら電撃を放って今川が乗る籠を吹っ飛ばし、今川は脅えながら近くの森に入って行った。
「チッ、腰抜けな野郎だぜ」
馬を下りた政宗は六爪を戻し、ゆっくりと森に入った。
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