BASARA夢
□騒ぎ場軍議
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「筆頭!いきなり何言うんスか!?」
「何で姐さんを戦に連れて行くんスか!?」
「そうっスよ!姐さんが怪我したらどうすんスか!?」
「片倉様も何か言って下さいよ!」
「うるせぇッ!!最後まで聞け!誰がこいつを戦わせると言った?紫苑は軍医として連れて行くんだよ」
「で、でもそれだったら何も姐さんじゃなく他の奴に…」
「Ah?じゃあテメェ等、紫苑以上の腕を持った医者を知ってんのか?」
逆に返され、兵達は口を紡ぎ、代わりに小十郎が口を開いた。
「今我が軍では、紫苑を越える腕を持った医師はおりません」
「Ha!決まりだな」
「で、でも筆頭、それでもし姐さんにもしもの事があったら…」
「あら」
今まで黙っていた紫苑が、口を開いた。
「私はそう簡単には朽ちませんよ。一応己を護る技も身に付けていますし」
「で、でも姐さん…」
「それに、本当に危ない時は、皆様が護って下さるのでしょう?」
ニッコリと笑った紫苑に兵達は顔を赤面させ、叫んだ。
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